KIRACO(きらこ)

Vol150 KIRACOにワクワク!

毎回《奇数月》に送られてくる〝きらこ入稿〟のメール。

今回、改めて見入りました。なんと150号・・・なんですねえ!

数年前、「もうすぐ100号です!」と、意気込んでいらした、編集長さんのお顔が目に浮かび、月日の流れの速さに驚くと同時に、年々歳々充実度を増してゆくこのタウン誌に改めて拍手!

思えば初めて書かせて頂いたのは50号台の後半から・・・。つまり十五年余りにも及ぶというきらこさんとのご縁です。

最初私がこの《きらこ》を目にしたのはその頃属していたボランティア朗読サークル《クインテット》の定例会でのことでした。

毎月一回集まって、アクセントの間違いをし合ったり、目のご不自由な方のために、色々な作品を次々と吹き込んだり、とても充実した集まりでした。

その仲間の一人が持ってきて見せてくださったのがきらこだったのです。

その号には当時市内で行われたジョイントコンサートのインタビュー記事が写真入りで出ていました。その中の一人が私達共通の知人。みんなで回し読みして大盛り上がりでした。

《可愛らしい雑誌だなあ・・・》というのが最初の印象でした。

でも今まで接したことのあるタウン誌とはどこか違う、そう、一本筋の通った《何か》がある!

思わずその場で一気に読み通したその時の情景が今も鮮明に浮かびます。

その時私に閃いたのは(こんなステキな冊子、私達のサークルで朗読させてもらえないかなあ)という、実にささやかな願望でした。

まさかその直後、編集長さんから直々にお声がけを頂き、エッセイを書かせて頂けることになるなんて・・・。人生ほんとうに解らないものですね。これはもう私の人生最大の《ご褒美》だったと思っています。

あれからの幾星霜・・・きらこは号を重ねる毎に充実して貴重な記事も盛り沢山に。

知りたがりの私にとってはお料理も社会探訪も、欠かせない記事ばかりですが、最近特に夢中になっているのが種市孝先生の《みんなで楽しむ『不思議の科学』》

もう、何回読んでも面白く、(これだけのものを、こんなにお手軽に、身近かに読ませてもらってよいものか?)と考えてしまうくらいです。

もともと「生まれ変わり」とか「夢枕に立つ」などのの話にはドップリのめり込むタチの私。種市先生のお話はまさに《猫にマタタビ!》ワクワクが止まりません。

私自身若い頃は寝つきが悪く、ずっと導眠剤のお世話になってきました。でも最近は午前二時に寝て毎朝ピッタリ七時起床の快眠。つまり五時間睡眠で、それがここ四十数年来の習慣になっています。

「それではあまりに短い。長生き出来ませんよ」と言われそうですが、今号が出版される七月にはもはや九十歳。充分《長生き》はしたつもりです。

で、どうやって不眠を克服したのか?

このあたりから種市先生のレクチャーの範疇では?と思うのですが、時折夢の中に出てくる情景、それがいつも似たような土地の風景だということに気付いたことがそもそもの始まりでした。

それは現実には行ったこともない広い海だったり、住んだこともない広い家。

でも、その家の間取りまで知っているし、何といってもそこでは心が休まるのです。

海の方は人っ子一人いないグレイ一色の果てしない水の世界。でも何故か切ないほどに懐かしい。

もしかして私、前世、水に溺れて死んだのかも?

毎夜眠りにつく時、それらの光景をたぐりよせる気分で思い浮かべていると、まるで吸い込まれるように眠ってしまうのです。

そのまま朝までブッ通しの爆睡!

しかも私は毎晩アイピロウ(に載せる小さな遮光)を使っているのですが、朝までそのアイピロウは瞼の上にそのまんま乗っかっていることもしょっちゅう。

つまりまるでミイラのように身動き一つせず眠る、というわけです。

でも一説によると《寝返りゼロ》で眠るのは健康上良くないのだそうですね。

この先読ませて頂ける種市先生のお話の中から、もしかしたらそのあたりの示唆なども頂くことが出来るのでは?と今や期待のワクワクに歯止めのきかないナカダなのです!