KIRACO(きらこ)

Vol153 コロナ禍の海の番人

2022年1月27日

湊町暮らし

一連の事は船橋漁港に戻り大平丸の事務所に行けば全て説明が付く、しかし免許証不携帯では船の操縦は出来ないと保安官が。

巡視艇が連行すれば30分で船橋港に着くのに。すると船はヨットハーバーに着岸したままで、車で船橋に行き仕事をして戻る予定だと係官の返事。
「それは金と時間が掛かり税金の無駄使いじゃないですか」と思わず言ってしまった。

昼食を挟んで当日は10月だと云うのに気温が30℃近くに、炎天下で3時間半、この間、車は来ない。
土曜は会社の事務員は休みなので、直接自宅に電話、運良く連絡出来、会社に出て免許証と検査証の写しを千葉海上保安部FAXを願う。
目前の保安官が電話で確認、やっと放免され帰港。

保安官の仕事は広辞苑に「海難救助、海上犯罪予防鎮圧等、海上の安全確保に関する事務、船舶の立入検査や質問及び書類の提出、強制処分として船舶の停止出発の差し止め、乗組員・旅客の下船の制限、禁止の措置など行うことが出来る。
武器の携帯使用が出来海に於ける犯罪につき司法警察職員として犯罪人の捜査等の権限をもつ」と有る。

後日千葉海上保安部から電話、担当官が「取調べで来社する」と、数分後に訂正の電話、部内で方針の変更か、上官の意と推察。「船橋の保安部分所に出頭」と。分所までは湾岸道路経由で道路事情が良ければ20分弱、が渋滞だと30分強、世間で高齢者の運転が取りざたされる今日、意に解さず。取り締まり官として当然と云うことか。
当日午前9時から一坪程の取調べ室で2人きり。調書の作成。氏名、生年月日、住所から始まって預貯金は借金は。「事件に関係が有るんですか」問うと。「事件の背景を知りたい」と静に、職権とは云え正に慇懃無礼。取調べは続く。
当日船橋漁港を出航した時間、ヨットハーバーに接岸したのは、そこを出港したのは、巻網が操業する海域に到達した時間、そこを離れ、ヨットハーバーに帰港を始めた時、途中海上保安部巡視艇に停船命令を受けた海域と時間、ヨットハーバーに入港した時間。
キーを打つ音が密室に響く。そして静寂。再びキー音が、虚しい時間が過ぎる。
明日土曜日は、我が家を会場に、数名の会合が、その準備が、早目に帰りたい。
そこで2時半頃終わりませんか、とお願いする。「それでは」と。終わったのは4時半だった。
調べが残ったので後日再び出頭することに。一週間後電話、来週県本部に出頭、一時間早めて午前8時から開始し早めに終了を願う。
当日午前8時開始。朝6時半に出て、京葉線南船橋駅に向かった。
南船橋発7時20分、千葉港駅に8時10分前着、ギリギリ午前8時開始の取調べに間に合う。
なぜ不携帯を、「ついウッカリ」と、なぜウッカリ、この繰り返しで30分、前々日前日の繰返し、信用していないのか、再三、始めから終わりまで、流れの中に嘘や新たな違反を探している様だ。人を信用せず疑う仕事なのだ。

旬の味「スズキの寒風干し」

12月に入って12日間も時化が続き開店休業状態だ。チョイ悪親父の食事会で酒の肴が皆無。

これを見越し、「スズキ」の寒風干しを、乾燥した北風で「スズキ」の丸干しだ。
塩をタップリ使いカリカリに成るまで干す。
料理の時は水に浸し塩抜きそして使う。
生身より、臭みが消え、香りも円やか、味も倍増、寒さが凍みるディナーに「スズキ鍋」、白菜、春菊、ねぎ、もやし、じゃが芋等々野菜をたっぷり、即ち野菜スープとスズキの出汁の「コラボ」がたまらない。以上は日本風の典型的鍋だ。
「キムチ」鍋でも、地中海料理風に「カニ、エビ、ハマグリ、ビノス貝、アサリ、サワラ、サバ、イカ等々」ゴッタ煮鍋が究極の夢の肴だ。