Vol141 嬉しいこと 悲しいこと

Vol141 嬉しいこと 悲しいこと

今日の空は、あんなけわしい台風があったのがまるで嘘のように澄みきった美しいブルーの色をみせている。吹き抜けていく秋空もさわやかだ。まだ千葉県内各地は台風の爪あとが残っていて、皆様大変に御苦労をされている。心からお見舞い申し上げます。

実は私も家をとりまくへいがこわれて、かわらがたくさん飛んでしまい未だ雨もり状態だ。へいの方はやっと業者さんが来て下さったので一安心。千葉県はこれまで、あまり台風のスゴイのなんかこなかったから、安心していたのだけれど、これからは、充分注意しなければと、つくづく思っている。

そんな中、最近嬉しかったのは、習志野市の宮本泰介市長にぐうぜんお目にかかったら、野球への寄付金の御礼を丁寧に言って頂いた事だ。ほんのわずか気持ばかりの応援金なのに。そして来年にむかって、練習中だがかなり調子も上げているらしい。ぜひ、ぜひ、来年も甲子園に出場して頂きたいと願っている。

それにしても宮本市長さんは、いつお会いしても清々しい人だ。ますますご活躍なさって下さるよう、期待しております。

それから、こっちは残念に思った事なんだけど、千葉市銀座通りにある「中島書店」さんが閉店された事だ。本好きの私は、「中島書店」さんの前だから、「ラウンジ夢子」をこの場所にオープンしたと言ってもいい。少しでも時間があるとお店へ本を買いに行っていた。それに、私の本も存分たくさん置いて頂いた。自分の本を書店でみるというのはとっても嬉しいことだ。だから、スゴク感謝している。多分、中島書店さんの方々は、私が物書きだなんて、まったくしらないと思う。ただお店のお客さんとして、知って下さっているのだろう。「よく買って頂いてありがとうございます。でも、今月いっぱいで、店を閉じます」と書店の奥様から、ごあいさつをされた時は本当にビックリしたし、淋しくなった。

これから、何処に書店があるかなあーー?と、とっさに思う、そうか…そごうデパートの上に三省堂さんがあったなあと、気づく。

そごうさんに行った時は必ず三省堂さんものぞいていた。けれど何故か毎日忙しくて、デパートにも余り行っていない。本の他にもう一つ私は好きな物がある。香水だ。一番最初に香水にふれたのは、小学校六年生の頃だったろうか?当時、オペラのプリマとしてご活躍されていた長門美保先生のご自宅兼、けいこ場へ私は、始終おじゃましていた。

母の希望で、一応弟子という事にして頂いてはいたが、レッスンは、ほとんどしなかった。それより毎日の様に先生のお宅でひらかれるパーティーには、よく
出席させて頂いていた。ダンスパーティーの時もあれば、音楽中心のパーティーもあった。いろんな方がとびきりのおしゃれをして、グラス片手に談笑されている風景は、まだ子供だった私の目にもステキに映った。いつも最後の方で、ちゅうせんがあり、当たればステキな商品がもらえた。そして私は香水があたったのだった。

長門先生は、「アラ、ヨーコちゃんに香水が当たったの?」、とおっしゃってから、「今はまだ早いけど、ヨーコちゃん香水の匂うステキな大人になってね」と、笑顔で言いながら、香水の入った美しい小箱を手渡して下さった。

家に帰ってから、そっと香水を取り出し、おそる、おそるびんのふたを取って香りをかいでみる。フワーッとしたいい匂いがした。

ウットリして私は一瞬で香水ファンになったのだった。ステキな女性にならなくちゃ、六年生の私は、急におしゃれに興味を持つようになった。髪型も気になり、母にたのんで美容院でカットし、ワンピースやブラウスの形や柄に注文をつけて母におどろかれる。それ以後、私は、おしゃれな大人になっていったと今でも自分だけで思っているけど!!

私の周りの女性で活躍している方々は、八十歳から九十歳過ぎの方が多く、元気なだけでなく皆様おしゃれだ。時々私は、めんどくさくなって、昨日着てた服を着ようとしてしまい、それではダメだよと、自分で自分を叱っている。この原稿を書いてしまった後に、台風十九号が来た。千葉は前回より、いく
らか被害が少なかったといえ亡くなられた方もあり、相つぐ台風に怒りを覚えている。それに十九号は日本中の各地に大変な被害をもたらした。二度とこんな事が起こらないようにと心から祈っているが、自然災害のおそろしさをつくづく感じている。実はこの原稿後半部分を書きかえて送った。ちぐはぐな部分があったら許して頂きたい。そして大分おくれてお届けしたので、もしかしたら間に合わないのではと思っています。