KIRACO(きらこ)

Vol141 したたかに しなやかに グレイスフルに

2020年2月27日

編集室から

したたかに しなやかに グレイスフルに

『KIRACO(きらこ)』は24回目のお正月を迎えた。えーっ、ほんとに24回目なの、と何度も指折り数えた。「人生100年時代」といわれる現代でも、四半世紀に近いこの数字には、我ながら驚くばかり。

“知りたがり屋のきらこ”が“節度ある好奇心”を掲げて、141号の初春である。最近『プラッツ習志野』という施設がオープンした。「プラッツ」とはドイツ語で「広場」という意味だそうだ。
「きらこ」は市民・行政・商工業者の出会いの広場ですと何度も書き、言いつづけてきた。「きらこ」は広場=プラッツなのだ。文学誌でも単なる広報誌でもない。

3か月ほど前、新聞を見ていたら「したたかに、しなやかに」の文字が目にとまり、ハッとした。
そうだ。「きらこ」は「したたかに、しなやかに」をモットーにしていたのだ。なのに、このところこのフレーズを忘れていた。

「したたかに――」のフレーズは経団連初の女性役員・吉田晴乃さんの言葉。さらに「グレイスフル(優雅)に」と続く。優れた国際感覚をもち、ファッショナブルでエネルギッシュだったこの女性の言葉には説得力がある。

一度、彼女の話を聞いてみたかったと思うのだが、新聞の「惜別」欄に6月30日死去(心不全)55歳」とあった。