わが家にアマエビ、いや アマビエがやってきた
外出していると近くに住む息子からメールが。
「会津の陶芸家さんのアマビエが届いたから玄関先に置くよ」
帰ると一緒に出かけていた連れあいが「アマエビ、玄関にあったかい?」とたずねる。
あー、やっぱりねえ。
「アマエビじゃなくてアマビエよ」
「なんだ、そりゃ」
アマビエは長い髪、鳥のようなクチバシ、ウロコのある胴体、そして三本足の妖怪。
弘化3年(1846)4月中旬、肥後国の海中より現われ「私は海中に住むアマビヱと申す者也」と名乗り、もし疫病が流行したら私の姿を描いた絵を人びとに見せなさいと言ったという。(京都大学付属図書館所蔵の互版)
新型コロナウイルスの流行で一躍有名になったアマビエ。
お菓子になったり、ぬいぐるみになったり、ワインのラベルになったり――。
新聞にしっかり目を通し、一日中テレビを観ている連れあい。 なのにアマビエをご存じない。ボーッと生きているんだね。(郁)