KIRACO(きらこ)

新しい目的

暑かった夏がやっと遠のき、吹く風の中に秋の香りが感じられる様になりました。
本を読むのが、なによりも好きな私なので読書の秋到来とばかりに、夜の更けるのも忘れ本を読みあさっている。だけど悲しいのは本屋さんが少なくなってしまった事です。
この間なんか、住んでいる四街道の書店を三軒めぐったが、全部が失くなっていたのです。
淋しかった。ガッカリした。活字離れしている時代になっているのは、わかっていましたが本好きにとっては、悲しいものだと思います。
ひどい近眼の私は老眼になるのが遅くメガネをかけずに本を読めたのだが、さすがに最近は、老眼鏡のお世話になっている。
でも、本を読んでいる時間は楽しい。

その分、書くほうが遅れている私ですが、読むほうも書くほうもずっと続けられます様にと祈っています。そして近頃もう一つ私にやらなければならない事が起こってしまったのです。
日曜日の昼12時から30分の千葉テレビの番組にレギュラー出演する仕事が増えてしまったのです。

各市、各町村を訪ねて行って、その地域のおすすめスポットを、プリティ長嶋さんと二人で紹介していく番組です。私が参加させて頂く様になり、三ヵ月目に入りましたが、一番強く感じているのは、各首長さん方の自分の地域に対する深い思い入れです。非常に熱心に強く語られる姿に、感動を覚えております。それともう一つ、私達の知らない場所や名店、名品もまだまだ、たくさんある事も知りました。偶然、撮影現場で出会いがありカメラに向かって少しだけしゃべったのですが、それが自然なのと私の本をディレクターさんが読んで下さっていて、出演のお話が来たのです。

この年齢で、新しいことはと、尻ごみする気持ちが強かったのですが、今ではやりがいを感じ始めております。一日で 一ヵ月分の撮影をするので、かなりハードなのですが、和気あいあいと、撮影は進んでおります。でもまだまだコロナが収まっていないので、ロケも余り大々的に出来ず、いつもマスク着用なのです。八月終わり頃の九十九里海岸ロケは、暑くて、すごく、キツかったけど、伊藤左千夫記念館を訪ねて、学芸員の方から、説明して頂けたのは、とても良かったと思っています。
丁度、正岡子規の本を読んでいた時だったので、改めて、納得する点もあり参考になりました。

今月は、四街道バージョンを撮っておりますが、10月は、習志野市におじゃまします。宮本泰介市長のお話を聞くのと、習志野各所をお訪ねするのを、今から楽しみにしております。「人のこない所はさびれて行くばかり」と言って、地元の観光に力をそそいでいる父の影響で、私は観光をライフワークの一つにしております。今後もそれを忘れずにがんばっていくつもりです。そのためには、元気でいなければと念じているのですが、老いはまちがいなく追いかけて来ています。一番感じるのは、根気が無くなった事です。これまで一日三十枚は原稿書けたのに現在は、二十枚がやっと。小説を書くのが、好きな私ですが、長い物はおっくうで、ショート・ショート・ストーリーばかり書いているのが現実です。それは、それで楽しいのですが、長編小説を書き上げたいという気持ちがどこかに残っています。書きたいテーマもあるのですが、なまけものの今の私にはそしてそれがやりとげられるか疑問です。

昔、昔、まだテレビが各家庭になかった頃でしょうか?私がまだ中学三年か高校一年位の時、テレビに時たま出演していた時がありました。きっかけは新宿の街でのスカウトでしたが、私の両親は、かたい一方の人。芸能界なんてとんでもないと大反対でしたが、偶然私をスカウトして下さった方のお父上と知り合いだった事がわかり出演が許されました。それがきっかけとなり他局にも何度となく出ましたが、私自身もアルバイトとしか考えずやめていきました。思い出しもしなかったそんな頃の私の姿が頭に浮かんできました。でも今はきちんと、千葉県内の素晴らしさを一人でも多くの方に伝えたいときちんと目的を持って、カメラに向かっております。

日曜日の昼12 時から30 分の千葉テレビの番組「お昼の快傑! TV」にレギュラー出演。プリティ長嶋さんと共演。