タマタマ・ホソイスジ
前号から連載を始めた「小悪魔の小辞典」(本誌20ページ)が大好評。私だけ「くくく…」「ふふふ」と楽しんでいるのはもったいないと思い、版元にお願いして掲載した。
早速Iさんから「おもろいですねえ」と電話、K先生からは「『小悪魔の小辞典』、ヒットです。めざましい快音!ホームランではなくて、連続安打を期待しています」とうれしいメール。
最近ご縁ができたO・T氏は「クリニックへ行って待ち時間にこれを読んで吹き出してしまいました。福岡伸一さんの本みたいにおもしろい」という。
――え、私、読んでいない。福岡伸一さんって、あの生物学者の―、黒ぶちの大きなメガネをかけていつも「は」と笑っている―、いや最近の写真は口を一文字に結んでいるのばかり―、なぜ?。あの福岡伸一さん。
「え、そんなにおもしろいんですか」と私。
「あなたがそのトシだから言いますけど―」
あ、十五、六の小娘には言えない話なのねと私は身構える。
福岡ハカセの説によると男は女の体の一部からつくられたのだそうな。えー、そんなあ、旧約聖書にアダムのあばら骨からイブはつくられたとあったと思うけど。「タマタマノウシロノホソイスジ」がその証拠とハカセは言っているとO・T氏。
“知りたがり屋”のきらこは早速本屋へ行ってみる。福岡ハカセのコーナーはない。店員さんに尋ねるとパソコンに10冊あまりの目録が。書名は分からない。まさか「タマタマ、ホソイスジ」の本というわけにはいかない。図書館で借りてきてただ今5冊目読破中。さて…。
(郁)