千葉工業大学の未来ロボット技術研究センターが
開発した次世代モビリティー「CanguRo」が
世界最高峰とされる
イタリアのAダッシュ・国際デザイン賞コンテストで
プラチナ賞を受賞
プラチナ賞は「車両・移動性・輸送デザイン賞部門」で与えられたもの。
各部門で一つだけ選ばれる最高の賞です。
受賞理由は、ロボットから乗り物へと自動変形するCanguRoによって「人工知能の時代における機械と人間の新しい関係が生まれた」とされ、「より良い未来のための優れたデザイン」と高い評価を受けました。
2010年から毎年4月、受賞作品が発表される世界最大規模のこの国際デザイン賞、今回は104のデザイン分野で108か国、2094人の受賞者が選ばれました。
賞は各部門、プラチナ賞を最高に、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアンと五つの賞が贈られます。特にプラチナ賞は各部門で一つずつしか選ばれません。
著名な科学者、経済学者、ジャーナリスト、芸術家らが一年間、厳しく審査します。その厳格さでも有名で、デザインの質と完成度の高さを表す国際的な指標となっています。
賞の最大の特徴は「未来はアート、デザイン、テクノロジーによって形作られる」という考え方に基づいて「未来を育むアート、そして未来の文化のためのアートを選ぶ」こと。
そのため、ミラノ工科大学の博士論文の提言を基に、作品展示会場や紹介本の出版、販売サポートなどを行う組織が用意されています。
また、華やかな授賞式は毎年、イタリアのコモ湖畔で行われています。
ドイツのデザイン賞も「カングーロ」は、ドイツ発のこれも世界的に権威のあるデザイン賞「アイエフ・デザイン賞2021」の「プロフェッショナル・コンセプト部門」でも受賞。世界52カ国地域から集まった約1万件の応募デザインの中での受賞で「人工知能の時代における機械と人間の新しい関係が始まった」と高い評価を受けました。
ついてくる乗り物知能ロボ
デザインの美しさもさることながら「カングーロ」は自動車としての知能を備えた変形ロボット車両であるということ。
この高度なロボット工学とAIテクノロジーを搭載した3輪ロボットは、独立しているがフレンドリーなパートナーであり、スマートフォンのコマンドを介して自律的にドライバーのもとに移動し、パートナーが歩くときは、後を追いかけることができるのです。
人間と機械の一体感が期待できるこの賢い、かわいい「カングーロ」。
このまちにとけ込んで、活躍する日が待ち遠しいです。