温暖化対策でCO2削減作戦の最中、ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・米国対イラン戦争はCO2を量産し、環境破壊のオンパレードだ。
こうした状況を作ったのは四人の国家指導者だ。ロシアのプーチン大統領、米国のトランプ大統領、イスラエルのネタニヤフ首相、陰に鎧を隠した中国の習近平国家主席である。
プーチンはソビエト連邦時代の世界二大国家の復活を夢見て国土拡張を図り、ウクライナへ侵攻した。しかし予測は外れ、戦争は四年間も続き、国際社会から経済制裁を受け、戦費もかさんで四苦八苦している。
その時、中近東ではネタニヤフとトランプが戦争を始めた。ホルムズ海峡が閉鎖されれば石油供給は遮断され、中近東の産油国に依存している東南アジア、インド、中国、日本、韓国の経済は大打撃を受ける。
このオイルショックが皮肉にもロシアへの経済制裁を緩和する結果となり、オイルショックで苦しむ国々へロシアが石油を供給する構図となった。トランプが望んだロシアの国力を削ぐ企てが、自らプーチンを助ける結果となったのである。一方で、親米派産油国であるサウジアラビアなどの信用も傷つけた。
米国の攻撃にイランが対抗し、周辺産油国にも被害が及んだ。良かれと思って咄嗟に行った無計画な思いつきのような行動が、結果として大きな損失を招いている。
これを静かに見ている習近平は、米国が三隻もの空母と数隻のイージス艦を動かし、大量のミサイルや砲弾を消費したことに注目している。戦費はもちろん、その補給にも相当な時間が必要となる。
対米政策で軍備拡張を進める習近平にとっては、まさに優位な状況であり、ロシアのプーチンとともに「漁夫の利」を得た形となった。
尊敬し敬意を払って見てきた米国はどうなるのか。プーチンもトランプも、自ら仕掛けた戦争が短期間で終結すると考えていたはずだが、一方は四年、もう一方も数か月に及んでいる。
トランプはイラン戦争に勝利し、その勢いで習近平との関税問題を絡めた米中外交を有利に進める首脳会談に臨むはずだった。しかしイラン側の読みもあり予測は外れ、状況は変わった。さらに11月の中間選挙も意識せざるを得ない立場となり、負い目を抱えたまま会談の時を迎えた。
良い成果が得られるわけもなく、中国は計画どおり軍備拡張を着々と進め、砲弾やミサイルを一発も使用しないまま備蓄を積み重ねた。
習近平国家主席は、米国を大幅に凌駕する状態でトランプ大統領と向き合い、自信に満ちた対応を見せた。会談結果も形式的な挨拶や歓迎に終始し、トランプが求める中間選挙に有利となる成果は得られなかった。
この原因はトランプ大統領自身にある。大統領を取り巻く優秀な専門家や、その道の権威者、専門部会、さらにはペンタゴンの意見を十分に聞かない癖があるようで、自分本位な判断が目立つ。
神の申し子であるかのような誤った自信が失敗を招き、その失敗は他人へ転嫁することをいとわないように見える。
見えてきた彼のやり方は、前大統領を上回る成果を出し、自分が前任者より優秀であることを示したいという思いが先行しているように感じられる。
国や将来のこと、世界の流れや科学技術の進歩のスピード、他国との関係などには十分な関心を払わず、常に損得勘定が優先される。
持続的な物事の価値、生態系や自然現象の観察の重要性、地道な研究の尊さなど、一見してすぐに利益へ結び付かないものには手を貸さない。研究機関や大学への理解も乏しい。
今年はますます温暖化が激しくなり、北半球では酷暑と大洪水が続いている。
トランプは不感症だ。自由主義陣営の明日が思いやられる。
旬の味
春、海水が微温む頃、干潟が湾内に当然のように存在した時の話だ。
干潟の先端には甘藻の群落が帯状にあちらこちらに広がり、サヨリが大挙して産卵に遡上した。黄色に輝く直径2ミリほどの玉状の卵である。
干潮時に干潟から下りた水深2〜3メートルの海域で網を引いてサヨリを漁獲した。100kgは楽勝だった。
干潟に棲息する魚は多数おり、天ぷらで美味なものが多い。キス、真ハゼ、メゴチ、ホウボウ、芝エビ、車エビ。貝類も浅利、バカ貝、蛤、サルボウ、バイ貝、ニシ貝など豊富だった。
今は激減した。干潟が消え、甘藻場も消えた。
毎回の飲み会では、ボラ、スズキ、コハダ。7月になればガザミ(ワタリガニ)が見える。これも少量だ。
スズキは真夏にかけて旨さを増す。楽しみだ。
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