Vol136「ジプシーの街」 ―〈グラナダ スペイン〉―
暮からお正月の煩わしさから逃れようと海外に旅行していた時期があります。イベリア航空でバルセロナにむかいました。出発は成田空港を12月25日。クリスマスを海外ですごそうとする旅行客であふれ、予定便も駐機場が空かないので到着がおくれ、出発は一時間おくれとなり経由地もアンカレッジからバンクーバーに変更。結局、到着もマドリッドに四時間十五分おくれのアクシデント続きの旅でした。グラナダではジプシーの住むサクロモンテ街でせまい洞窟の中で踊る真夜中のフラメンコショーをみました。
踊り子の汗が客席までとんでくる。片足のギタリストと甲高い歌声と激しいリズムの手拍子に圧倒され、都会にはないジプシーの本物のフラメンコショーでした。特にふとっちょのおばさんダンサーの腋の下にタワシをはさんだような腋毛がこわかったです。