「アルベロベッロ」というへんな名前の街を訪ねました。イタリア半島は女性のブーツのような形をしていますが長ブーツのかかと部分のハイヒールの根本あたりにある街です。緑がなくて街中が扁平石でできた家屋が連なっています。外壁は白いしっくいで塗り固めてありますが屋根は扁平石を器用に重ねたとんがり帽子が並んでいます。一軒のとんがり屋根のお店に入りおみやげを買うついでにトイレを借用しました。ドアの外に「三日月ホテル」の名入りの日本手拭いが下がっていてびっくりしました。店主に聞くと奥さんが日本人だそうでお産のために日本に帰っていますとのことでした。 近くにあるマテーラでは「サッシ」と呼ばれる先住民の洞窟住居が渓谷の絶壁にひしめき合っていました。洞窟の中のレストランで「オレキエッテ」という耳たぶの形をした独特の伝統料理を食べましたがごく普通でした。マテーラもアルベロベッロも大いに絵心がそそられ、夢中でスケッチをしました。