KIRACO(きらこ)

Vol159 東京湾から令和を見る(22)

2023年2月2日

湊町暮らし

「気候変動を怖れる」

中国でゼロコロナ政策にウンザリした国民が規制緩和を要求し大規模なデモを決行。中国共産党政治は習近平を頂点にトップダウン体勢だ。上層部の決め事が下部に行くほど融通のない厳しい形に成る傾向が、それは指示を忠実に抜かりが有っては勤務評定に影響し出世を妨げる、そこで通達以上に真面目に厳格にと云う事らしい。

民主体勢の我が国では中央の政策考え方が届いていない。法律でなく勧告だからか。数年前、熱海伊豆山で土地造成のミスが原因で豪雨の際大規模な土石流が発生し、その道筋の家々が流出や倒壊の大被害を受け人命も失われた。

この事を調査した国交省はズサンな土盛に依る土地造成が災害の原因とし、土地造成の土盛や谷間の埋め立てには地滑り等の災害の危険が考えられるので当地の年間雨量や地盤等を考慮し充分な対策を、過去の出来事、近年の想定外の台風や豪雨の災害が頻発、伊豆山の様な被害が無い様盛土等行う街づくりは充分配慮し計画実施することをパンフレット等を作成し全国に徹底しようとしている。

今船橋市で発生している街づくりは正にこの事例に当たる。山間の谷津田を土盛し畑に、次に建設資材置場にそして宅地に。一帯の地形は広大な谷津田だった。周囲の台地から雨水が流入し水が溜まる場所、古くは海の入江だった。そこが隆起し川が、川を中心に湿地がそして田に畑に、その場所は海抜が低く大雨の調整池の役割が有った。そこに盛土し街が、コンクリート、アスファルト化、大量の雨水を留める所が最大の排水の場に。排水された水は隣接する海老川に。洪水を頻発していた暴れ川が35年前激甚災害法に依って降水量30ミリに堪える川に。今は気候変動に因って50ミリ100ミリの降雨が普通に、こうした状況下で、調整池の役割を自然に行われた場が盛土され真逆な大量排水の街に変様する。今は静かに成った海老川が再び暴れ川に。心有る市民の賢人が心配している。

国交省の配慮が出来る前。コロナやウクライナ、ロシア戦争の前に計画され物価の高騰による困難が計画の見直しにと考えられるが、当初の計画通り進行している。不思議な事に市も議会も無視している。世界的に気候変動に因る想定外の雨量でパキスタンの大洪水を筆頭に各地で大規模な洪水が発生しているのに「対岸の火事」視している。

「サンフランシスコ湾を救え」運動の米国女史を連想させる地元の二人の主婦が、この心配な施工に時間をさいて気候変動に対応した計画変更が出来ないかと船橋市長や市議会議員に働き掛けをしたが、なぜか「暖簾に腕押し」彼女達と同じ危機感は無い様だ。船橋在住の元内閣総理大臣も彼女たちが抱く切迫し切実な心配はしてい無い。コロナ禍が有り、ウクライナ戦争が、そしてインフレ、円安、エネルギー高、気候変動による天災の数々。これら以前の計画が素直に進み、心配される様な事態とならない様に傍観するしかないのか。間近に着工され進行中だ。

旬の味「老いて元気」


83歳に成っても高校時代の柔道部同級生の同窓会を、一人欠け二人欠け。「寄る年波には勝てない」。どう仕様の無い事と諦める。

年に一度の会合は忘れない様に、重い腰を上げて出掛ける為に、「おちに、おちに」と12月12日に決まっている。経費を掛けず「のんびり」と出来る様に今年は大平丸漁師の番屋で、この時節の「スズキ」の寒風干しの「ホイル焼」が旨い。塩漬けのスズキ干しを戻して、ピーマン、シメジ、スズキの切身、塩胡椒で味付けし、アルミホイルで包み焼く。簡単で旨い。

簡単で旨い物に「カニタマ」パスタが。ピーマン、シメジをニンニク油炒めを使う。炒めに使ったニンニク細切りは別分けし、後でトッピングに、パスタはペペロンチーノ風にカニカマを混ぜて出来上がり。勝手のカズの得意技だ。