KIRACO(きらこ)

Vol159  習志野文化ホール

2023年2月9日

編集室から

「習志野文化ホール解体」と聞いて「えーっ」と思った。

だってそんなに古くないでしょう。鉄筋コンクリートの建物は百年もつと聞いているし。

再建設は、現在地と、市庁舎の向かい側の旧市庁舎跡地が検討されていたが、現在地に決まった。

では、解体される現在の文化ホールはいつ建てられたのだろう。どんな経緯で建てられたのだろう。豪華な緞帳(どんちょう)、当時、公共ホールでは初めてのパイプオルガン。当時の習志野市の財政はそんなに豊かだったのか。「文教都市習志野」はそんなに文化度が高かったのだろうか。「知りたがり屋」のきらこの頭の中は「?」だらけ。
 
10数年前亡くなった私の母は元中学校の音楽教師で、毎年「第九演奏会」を楽しみにしていた。演奏が始まると隣の席で涙を流すので「へぇ、こんなところで泣く人もいるんだ」と思ったものだ。機会があったらあのパイプオルガンを弾かせてやりたかったなあと今でも思っている。