KIRACO(きらこ)

人類の危機

2024年11月28日

湊町暮らし

国連が設立80周年を迎える今、機能不全を起こしている。第二次世界大戦の5大戦勝国、米・露・中・英・仏が二度と悲惨で無益な戦争を起こさない為に、世界中が話し合える場、国際連盟を設立した。この時5大国は拒否権を保持する特権を得た。その一国露がウクライナに侵攻し、国連安保理で拒否権を行使、戦争の正当性を主張し欧州連合EUが支援するウクライナはナチスの残党でプーチンは端から正義の味方で、大国露は必然的に勝つと国連で演説。露国内は情報統制を引き、露国民に戦争と言わず特殊軍事作戦とフェイクニュースで操っている。

米国では大統領選真只中、自国第一主義を揚げる前大統領トランプ氏は全体主義国、中露に向かって、西側民主主義国の安全保障同盟国に米国の武力の傘の恩恵に対し応分の対価を要求。一方地球温暖化を軽減する為のCO2削減を地球全体で推進を決めたパリ協定から離脱、トランプの主張は温暖化は自然現象でCO2削減は不必要、化石燃料は積極的に生産し活用するべきだと。CO2無しの持続可能エネルギー、風力や太陽光は無視、人権問題も新時代の思想は拒止。

現大統領バイデンはウクライナ支援の持続、安全保障同盟の重視拡大をハリス副大統領にバトンタッチ。片や中露、北朝鮮は軍事同盟に近い協力関係を築き、国連で同じ歩調を取り米国に対抗姿勢を顕にした。中国は特に自国の経済発展を画策、陸海シルクロード計画を他国を巻き込んで強力に推進途上国のインフラ整備をせまり必要に資金援助を実行、結果スリランカに見る債務国を産んでいる。

これは習近平の願望「太古の中華国」復興実現に、南シナ海の無人島を一方的に巨大浚渫船を使って埋立土地造成を進め軍艦や飛行機発着の巨大な港湾や空港を建設し軍事基地化を推し進め、比島等の領海を力で侵略している。

これらを非とする米国はハマスのテロ攻撃に対し過剰な殺戮(パレスチナ市民40000人が犠牲に)を非難しながら支持。これを見る世界の目はダブルスタンダードだと非難、信用を失墜。一方異常気象は世界中に集中的な高温地帯を産み大規模な旱魃が農作物や牧草を消滅、合わせて巨大な山火事等の被害が発生、その打撃は後進国が集中するアフリカ大陸では同じ被害を受けた米国より深刻で自力での恢復は到底困難だ。食糧、住居、医療、地下水掘削、環境整備に絶大な援助が必要。これらを目的に国連が存在する。ところが前記の中露の領土拡大行為を国連が戦争反対早期停戦、国際法重視に中露は反対。そこにグローバルサウスが加わり機能不然に。中で日本はウクライナの地雷除去や露に因る発電所の破壊に伴う電力不足に発電機、大規模な医療機器、救急車両等を供給。国民として誉に思う。一方日本は非民主主義国「中露、北朝鮮」の脅威に直面している。こうした状況下で国内政治の質が問われる裏金問題に揺れている。政治家の質は選挙民の質の裏返しだ。国家は国民一人一人の集りに過ぎない。世界は大きな危機にある。

旬の味「残猛暑の漁」

中秋の酒の魚はスズキ、サワラ、墨いか、小肌。どれも刺身で、前列三品は天ぷら、フライでも旨い。小肌は握り鮨で、江戸前の原点だ。刀魚も揚がっている。今年は猛暑が続き海水温が高く、上層と下層の乖離が激しい。魚は溶存酸素が薄いと生きられない。溶存酸素は海表面から取り込まれる。上下二層は温度差で割れ固定される。上層はO2が多く下層はO2欠だ。魚はO2の有る上層にO2欠の下層は魚が生きられぬ為にこの時下層を引く底曳網漁の漁獲は激減する。

一方干潟の貝漁も不振だ。ビノス貝が激減した。無計画に獲り過ぎた様だ。元々米国産で来日する大型船のバラスト水の浮遊卵が底着したのだから、それを学んで米国から卵を運べば再び増産出来るかも。