KIRACO(きらこ)

VOl157 東京湾から令和を見る(20)

2022年10月6日

湊町暮らし

「一に慎むは色と欲」弘法大師

今年の梅雨は六月末早々に明け全国各地で猛暑が続き夏を迎えたかに見えた、が再び不連続線出現し二度目の梅雨が来襲し日本各地に局地的な大雨を降らせ大洪水が発生。山が崩れ川が氾濫し、田畑が、家が、車が流され、8月に入って弱まった感が、しかし今日は8月9日なのに青森県が大雨に見舞われているとニュースが伝えている。これは正に気候変動の成せる業か。その損害は計り知れない。

一方国土拡張の野心を持つロシアのプーチン大統領が隣国のウクライナに軍事侵攻し、視界全体に広
がる世界的に豊かな穀倉地帯に戦車が走る、ミサイルが飛び落下する破壊と殺戮の戦場と化し、世界第2の小麦の輸出国の機能が停止している。一方プーチンの暴挙に脅威を感じる欧州諸国連合のEU やNATO がロシアに対し、経済制裁やウクライナへの武器供与に、ロシアは対抗策としてLNG ガス供給を大幅に制限。欧州は代替に気候温暖化の原因となる化石燃料に頼り、結果エネルギー価格の高騰を招くことに、この影響は総ての物価を押上げ世界的インフレが。

この戦争前は世界が一丸と成って気候変動に立ち向かい地球温暖化を阻止する為に二酸化炭素の排出
を減らす体制が整いつつあったのにプーチンが人類の幸福等眼中に無く、自分自身の欲望と名誉の為に
ロシアの領土拡張という時代遅れの行動を。プーチンは冷静で知的な人物に思えたが実際は狡猾で残忍、大嘘つきだ。その手口は、通常の演習と称してウクライナ国境に大量な数の戦車を並べ、戦争を仕
掛けると誰もが心配した。が「これは訓練だ」と嘘を言い続けた。突然予告無しに一方的に侵攻し侵略した。ロシア国内向けには「戦争はしていない」と「これは特別軍事作戦で戦争では無い」と、ウクライナ国内を無差別にメチャクチャに破壊しているのに、ラブロフ外相も世界に向かって戦争はしていないと、街の破壊はウクライナ自身が行ったのだと、ロシア国内のメディアを力で封じ、国営放送だけに。一般人が「戦争」と言っただけでフェイクだと罪にして罰する事を法律にして国民の耳目を塞ぐ始末。国のトップが嘘を言い続けると嘘が本当に化ける、「無理が通れば道理引き込む」ということか。

戦争に勝つ為に手段を選ばないと言うことか。原子力発電所の破壊や原子爆弾の使用も辞さないと、正に狂気の沙汰だ。

日々人が死に日々地球環境が悪化している。食糧供給不足で食糧価格が高騰し、貧しさに苦しむ人々が益々苦しむ、プーチンは何を考えているのか見当が付かない。

何を考えているのかと心配な事が身近にも、京葉道路と国道14号線を横切る船橋市唯一の海老川上流域に広がる農地を潰して駅を作り中心にして街を建設する計画だ。海老川は曽て多少の雨で氾濫した。大橋市長の尽力で「激甚災害対策法」の適用に依り30㎜/ hの雨に耐える川に。が上流域の農地が雨水の吸収を。これがコンクリート化し雨水が真面に流れたら。気候変動により近々の大雨が心配だ。この事を本気で考えた対策を不動産の利益追求でなく誉れる街づくりを。

旬の味 渡りガニ

キロ三千円。活きたのを早速間髪容れず茹で上げる。真赤になったカニを風通しの良いテーブルに広
げて冷ます。何時でも食せる様にビニール袋か又はラップして凍結。そのまま食すか、カニパスタも。

食べ方は足ははずさずに、裏返すと腹部の真中にハカマが。雄は三角形、雌は円形で大きめだ。ハカマを剥がし、次に甲羅を。甲羅の中には美味な味噌が、汁が零れない様に注意。身に三角の細身で軟らかい灰色のエラが複数並んでいる、これを取り除く。次に身を真中で二分する。足は水掻爪、尖った爪、挟み爪が、足を付け根の身と共に割り取る、足の付根に筋肉が。足を握って食す。甲羅の味噌はハシで掻き出して食す、飯のおかずに、酒の肴に最高。