作品は、墨書された本紙だけで伝来することはほとんどありません。
どのような体裁の装丁であっても作品を保護するために木箱やダンボール箱などに納められていることが多く、
そこに箱書や書付けがあったり、貼紙が貼ってあったりします。
また、箱の中には極札や手紙、鑑定書、釈文、解説などが作品とともに納められていたり、
額作品の裏には出品票などのラベルが貼ってあったりします。
そうした付属品が作品にまつわる多くの情報を含んでいて、作品を見ただけではわからない、
作品の成立や価値、伝来の経緯や出品歴、所蔵者の思いなどを知ることができます。
ところが、そうした資料は作品を所有している人や扱う人しか目にすることがないのが現状で、
展示する機会はほとんどありません。
今回の展覧会では、いつもは展示しない付属品に注目し、
天平時代の写経から現代までの幅広い時代の書を取り上げます。
付属品を手掛かりに、作品の背景について思い巡らせながら鑑賞していただけましたら幸いです。
なお1階、収蔵優品展では現代の書を展示いたします。
開館時間/
9時-16時(最終入館は15時半)
入館料/
一般800円 ※団体10名以上500円
高校生以下および18歳未満は無料
成田山公園紅葉まつりに伴い11月21、22日は入館無料
<主な出品予定作品>
王鐸「王摩詰詩」1幅
福沢諭吉「自題写真像」1幅、明治17年
正岡子規「五月雨五句」1幅、明治34年
赤羽雲庭「風埃惨」1面、昭和32年現代書道二十人展
伝藤原公任「石山切伊勢集」1幅
古写経手鑑『穂高』2帖、6葉
会場/成田山書道美術館

